ゴンドラ(gondola)。「ゴ」にアクセントが来る。コンドラの縦は約11m、横は約1.4m。重さ700kg、つまり重さは軽自動車一台ぐらい。1艘は約38,000ユーロ(500万円)。
漕ぎ手 船頭は、ゴンドリエーレ(gondoliere)という。服装はリボンのある麦わら帽子、赤や青の縞模様のシャツ、黒のズボン。以前は父から息子への世襲制だけだったが、現在は免許取得試験に合格すると、ゴンドリエーレになれる。女性も可。年収は高い場合に1600万円以上。
○2人乗りと6人乗りがある。1562年の法令で、色は黒一色になった。漕ぎ手は左側に乗り、左右非対称で、右舷より左舷の方が25cm長い。
○公定料金は30分€80(延長40分まで、20分ごとに十€40)。 19:00以降は35分€100 (延長40分まで、20分ごとに十€50)。料金は1艘あたりなので、何人乗っても同じ(定員は6名)
舳先。舳先についた装飾品をフェーロ(fèrro、意味は鉄)という。独特な象徴的意味がある。舳先は真鍮かステンレス鋼、アルミニウムで作り、船尾の重量をバランスする。S状の形は大運河が曲がることを意味する。前方の6個の突起物(rebbi)はヴェネツィアの6地区(sestieri)を示す。一方、後方の突起物はジュデッカ島(Giudecca)である。湾曲した頂点はヴェネツィア共和国のドージェ(元首)の式帽を意味する。 湾曲した頂部と突起物がつくる半円形は、リアルト橋を表す。突起物の間に帯状装飾が見られるが、これは主要な3島、ムラーノ(Murano)島、ブラーノ(Burano)島、トルチェッロ(Torcello)島を意味している。